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執筆者の写真平田 純子

投資初心者のための、『失敗しにくい』資産形成方法

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの平田純子です。

今日は資産運用についてお話します。

近年、iDeCoやNISA、積み立てNISAの普及によって、将来のための資産形成は、預貯金だけでなく投資運用を取り入れることが随分メジャーになってきました。でも、『もっぱら普通預金や定期預金のみ』『資産家でもないのに投資なんて』『投資だけは怖くてイヤ』という人はまだまだたくさんいらっしゃいます。


投資は元本が大きく減ってしまうかもしれない…難しい…何から始めればよいのかわからない…情報がありすぎて何を信じてよいのかわからない…このような理由から最初の一歩を踏み出せないでいる人も多いのではないでしょうか。

もちろん、投資や運用は元本確保の保障はありませんし、預けた資金が大きく増える可能性もあれば、大きく減る可能性もあります。将来のことは誰にもわからないので、絶対成功する(絶対失敗しない)投資方法なんてありません。(あれば教えてほしい…)

しかし、過去の実績から、大きな失敗が避けられる、上手くいきやすい投資方法なら…

実はあります。投資の3原則として広く知られている方法です。3つの原則をどれか1つではなく、3つ全部を網羅して投資を行うことが『失敗しないため』の大切なポイントです。ひとつずつポイントを解説します。


■失敗しにくい資産形成方法① 【投資先分散】


投資商品には大きく株式、債券、不動産(リート)があります。特に、株式と債券は原則的に異なる値動きをします。株価が上がれば債券価格が下がり、株価が下がれば債券価格が上がるという具合です。株式と債券の双方を持ち合わせていれば、大きな値下がりをくい止められる、つまりリスクが分散できます。



一方、株式とリートは基本的に似た動きをしますが、細かい値動きは異なります。


次に地域の分散です。地域には、大きく分けて先進国と新興国、そして日本の3分類です(日本も先進国ですが)。特に先進国と新興国とでは、人口の伸び率や経済の発展スピード、通貨の安定度も異なるため、投資商品の値動きも大きく異なります。

投資で大きな失敗を避けるためには、投資商品の株式・債券・リート、そして投資地域の先進国・新興国・日本に分散して投資をすることがポイントです。

尚、株式や債券の現物(●●株式会社の株や株式会社××の債券など)の良し悪しを初心者が見極めるのはとても難しいので、投資の最初の一歩としては、投資信託を選ぶとよいでしょう。



■失敗しにくい資産形成方法② 【時間分散】


まとまった資金がある場合も、それを一括に投資することはとても危険です。

何故なら一括投資は、投資したタイミングからその投資商品の値が上がらない限り、利益を得られないからです。一括投資は、結局、投資する(=値が低い)タイミングや売却する(=値が高い)タイミングを狙うことになり、特に投資初心者にとってはとてもハードルが高い投資方法になってしまいます。一括投資は、『投資』ではなく、チャンスを狙う『投機』と言って、投資の世界では差別化しています。



では、どうすればよいか?


投資初心者にまず行ってほしいのが、『積み立て投資』です。毎月一定額を投資、毎月一定額で投資商品をコツコツ買っていく方法です。決して難しくはありません。最初に投資日と投資金額、投資商品を設定してしまえば、基本的に放置スタイルです。値が上がろうが、逆に下がろうが、ノーチェックでOK。


コツコツ投資していくことで、投資商品の口数をどんどん積み上げていくイメージです。そうすることでリスクも分散できる素晴らしい仕組みなのです。もちろん、いつ買うか?いつ売るか?なんてことは気にする必要がありません。まずは、iDeCoや積み立てNISAの利用がお薦めです。



■失敗しにくい資産形成方法③ 【長期運用】


投資で失敗しないために最も大切!と言っても過言でないくらい大切なのは、何といっても【長期間継続すること】です。さて、【長期】とはどれくらいの期間のことを指すと思いますか?


投資の世界では、基本的に10年以上のことを【長期】と言います。10年以上続けられない人、10年以上続けられない状況にある、10年以内にそのお金を使う予定があるなどという場合は、残念ながら投資には不向きと言えます。



10年間という時間の中には、投資の世界、つまり世界経済にいろいろなことが起こります。リーマンショックやチャイナショック、新型ウィルスの感染拡大や戦争など本当に様々で、その度に投資商品の値は乱高下し、あなたが運用中の資産の評価額もその波を日々受けます。投資元本を割ってしまう時期ももちろんあるでしょう。

しかし、ひと時、世界情勢の影響を受け投資している商品の値が大きく下がったとしても、そこで投資を止めてしまわないことが何より大切です。


将来のことは誰にも分かりませんが、過去の実績が証明しています。過去、どんな時代においても、投資を10年間継続していれば、世界情勢は安定化し世界経済もさらに発展して投資家は利益を得られているとの分析結果は投資の世界でよく知られています。そして、このような相場が乱高下している時こそ、先にお伝えした【時間分散】の効果が最大限発揮されるというわけです。

投資を始めるなら、《10年先の将来のためにお金を育てる》の心意気が、失敗しないためのキーワードです。

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