東京マンション選びのポイント <新築か中古か? その1 新築編>
㈱ハチハウス、宅地建物取引士の青木です。
マンション購入を思い立ったら、まずは「新築」か、「中古」かを考える人が多いと思います。 oaoでは、あななたの暮らしにベストな住まいづくりを実現するためにリノベーションをご提案するケースも。その場合、中古マンションでもお部屋内部は新築のように新しくなります。それでも建物の共有部分は中古。一方価格は中古の方が低めで購入しやすい。いろいろと悩みますよね。まずは「新築」と「中古」の特徴を押さえておきましょう。(建物の建築や住宅ローン・各種税金などに関しては他の専門oaoスタッフにお任せして、私からは共有部分の設備や購入方法などを中心に。。)まず今回は「新築」のメリットと注意点をお話します。
1.新築マンション購入のメリット
まずは何といっても建物全体が新築。共有部分や構造、配管も含めて全て新品です。完成したばかりの建物に初めて居住する気分は格別なものです。
また、大型物件の場合、時代に合った最新の共有施設が用意されています。たとえば、今ならばコワーキングスペースやリモートワークルーム、EV車用の充電設備など、環境に配慮する設備・建築資材などを取り入れるマンションも。(このようなポイントは新築に限らず中古でも築浅物件(築5年程度以内)であれば備えている物件もあります)
中古物件と大きく違うポイントは「購入の方法」。新築マンションは売主が基本デベロッパーなどの法人であり、販売スケジュールも売主が設定します。 新築マンションの情報は販売日程よりも前に広告やHPなどで告知されます。まずはモデルルームを見学し、良いと思えば設定された期日に申込をします。 申込期日まで検討の時間がある場合にはこれは「ゆっくり考えられる」メリットです。 また、一棟に多くの間取りが設定されているため、立派なパンフレットを見ながら選択できることも良い点です。建物完成前でも窓からの眺望はCG画像で確認できることが多いです。さらに竣工前に契約を済ませるケースが多く、購入が決定してから引渡、入居までの時間にインテリアなどをゆっくり考えることもできます。もし「新築」にこだわるのであれば、日頃からネットなどで新築マンションの情報収集をしておくことが大切です。
そして入居後の安心について。新築物件の保証は大きな部分(瑕疵担保責任)で10年、小さい設備で2~5年などがアフターサービスで設定されています。この点は安心ポイントです。
中古と比較した費用の点では多くの場合、仲介手数料が発生しません。仲介手数料は物件費用の約3%と大きく、これも大きな利点です。
2.新築マンション購入の注意点
一番大きなデメリットは価格の高さ。価格には工事費用や土地の価格などの原価に事業主の利益や販売促進費なども上乗せされるため割高になります。 つまり、多くの場合、築1年物件と2年物件の差よりも築1年物件と新築の差の方が大きいのです。
メリットにも上げましたが、新築マンションの販売は完成の前に販売、申込、契約をします。実際の建物は見られず、モデルルームやパンフレット、最近ではCG動画などで判断して購入を決めなくてはなりません。 モデルルームは有料のオプションプランをもりもりにしたインテリアで飾られていることが多く、実際に引渡される物件との違いを十分理解することが必要です。
スケジュールで言えば、購入を決めてからすぐに引越できないことも注意点。契約から引渡まで2年以上かかることもあります。また一斉申込のため、同じ部屋を希望する人が複数いる場合には「抽選」となることも。
また、新築物件購入の際には「大規模修繕基金」の支払が発生します。 購入後は毎月「管理費・修繕積立金」を支払うのですが、将来の「大規模修繕」に備えるため入居時にまとまった金額の支払が求められます。 これは所有者全員の貯金となる費用のため、事業者に取られるものではありませんが、何十万円単位での支払は大きいです。 (中古で購入の際には購入者には発生しません)
次回の私のブログテーマは「中古物件のメリット・注意点」。投稿日までしばらくお待ちください!
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