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「家を見る前にやっておきたい。生活動線を書き出すという住まい選び」

はじめに

住まい探しを始めると、気になることがたくさんあります。

価格、駅までの距離、沿線、間取り、日当たり、学区…。

どれも大切だからこそ、「結局、何を優先すればいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そんなとき、私がおすすめしたいのは、家を探す前に「自分たちの暮らし」を整理することです。

生活動線というと、家の中での動きをイメージする方が多いかもしれません。

もちろん家事動線や間取りも大切ですが、住まい選びでは「家の外も含めた毎日の動き」を考えることがとても重要です。

朝起きてから夜眠るまで、家族はどこへ行き、どんなふうに過ごしているのか。

それを書き出してみると、「自分たちにとって本当に必要な住まい」が少しずつ見えてきます。

① 平日の動きを書き出してみる

まずは、家族それぞれの平日の行動を書き出してみましょう。

例えば…

お母さん

起床→ 朝食づくり→ 洗濯→ 家族で朝食→ 洗濯物を干す→ 子どもを送り出す→ 身支度→ 徒歩で駅へ→ 電車で通勤

お父さん

起床→ 子どもの支度を手伝う→ 朝食→ 身支度→ 徒歩で駅へ→ 電車で通勤

このように細かく書いてみると、「誰が」「どこへ」「どのように移動しているのか」が見えてきます。

② 休日の過ごし方も書いてみる

平日だけではなく、休日の過ごし方も意外と大切です。

例えば…

・スーパーやドラッグストアへ買い物

・子どもの習い事の送迎

・家族で公園へ遊びに行く

・実家へ帰省する

・電車でお出かけする

休日は平日とは違う場所へ行くことも多く、住まいに求める条件も変わってきます。

「休日によく行く場所」が暮らしの満足度に大きく影響することも少なくありません。

③ 子どもの動きを考えてみる

子どもがいる家庭では、大人だけでなく子どもの動きも大切です。

例えば、

・学校まで歩いて通う

・塾へ行く

・習い事へ通う

・公園で遊ぶ

・友達の家へ遊びに行く

年齢によって必要な環境は大きく変わります。

幼い頃は保育園までの送迎が中心でも、小学生になると通学路の安全性、中学生・高校生になると駅や自転車での移動が重要になるでしょう。

「子どもが安心して過ごせる環境か」という視点も、住まい選びには欠かせません。

④ 買い物の動線を書き出す

毎日の買い物も、意外と生活の中心になります。

・食品はどこで買う?

・日用品はどこで買う?

・ネットスーパーを利用している?

・車でまとめ買いをする?

・仕事帰りに立ち寄ることが多い?

「スーパーが近い」というだけでなく、「普段利用するお店へ行きやすいか」を考えることも大切です。

⑤ ゴミ出しや日常の小さな動き

見落としがちですが、ゴミ出しも毎日の暮らしの一部です。

今は24時間ゴミ出しができるマンションに住んでいるのか、それとも決まった曜日だけなのか。

その違いだけでも、暮らしやすさは変わります。

ほかにも、

・宅配便を受け取る

・クリーニングへ行く

・郵便を出す

など、小さな動きも積み重なると暮らしやすさにつながります。

⑥ 車を使う頻度も考えてみる

車を所有しているかどうかでも、住まい選びの条件は変わります。

例えば、

・毎日車で通勤する

・休日だけ利用する

・カーシェアやレンタカーを利用する

・車は持たない

車を使う家庭なら、駐車場の出入りや道路状況も大切です。

一方、車を持たない家庭なら、駅やバスだけでなく、カーシェアやレンタカーが利用しやすい場所かどうかも暮らしやすさにつながります。

書き出してみると見えてくるもの

今回の例の家族では、

・駅まで歩きやすいこと

・子どもの通学路が安全なこと

・習い事へ通いやすいこと

・スーパーやドラッグストアが近いこと

・家事がしやすい間取り

・レンタカーを利用しやすいこと

このような条件が、毎日の暮らしにとって大切だと見えてきます。

最初は「駅徒歩○分」という条件だけで探していたとしても、実際にはそれ以上に大切なことがあるかもしれません。

生活を書き出すことで、自分たちにとって譲れない条件が整理され、住まい探しの軸がはっきりしてきます。

最後に

住まい探しでは、つい「物件そのもの」を見てしまいがちです。

でも、本当に見るべきなのは、その家で送る毎日の暮らしではないでしょうか。

朝起きてから夜眠るまで、家族はどこへ行き、どんな時間を過ごしているのか。

それを書き出してみると、「駅が近い家がいい」「広いリビングがほしい」と思っていた気持ちの奥に、本当に大切にしたい暮らしが見えてくることがあります。

正解の暮らし方は、家族の数だけあります。

だからこそ、誰かの理想を追いかけるのではなく、自分たちの生活を一度見つめ直してみてください。

住まい選びは、間取りや立地を選ぶことではなく、「これからどんな毎日を送りたいか」を選ぶことなのだと、私は思っています。



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