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50代のリノベで検討すべき3つのこと。

執筆者の写真: ツジ チハルツジ チハル

マンンションリノベの現場
マンンションリノベの現場

私にマンションリノベをご依頼くださるお客様の半分くらいはアラフィフのお客様です。

お子様も成長したし、60歳という区切りが見えてきて、大きなライフスタイルの変化を迎えます。

30代の頃とは人生感も変わってきますよね。

私は、色々なお客さまの住まいにたずさわってきた中で、

50代からの20年ほどが、人生の中で最も豊かに暮らせるのではないかと感じています。

経済的にも、時間的にも。そして、まだ人生を楽しむ体力もそこそこ残っていて。

もちろん、老親の介護や、健康状態など人それぞれの事情は様々だと思いますが。


実は先週、私の実家の父も急遽入院しました。84歳です。

実際にこうなると思うところが色々あります。

そろそろ廊下に手すりが必要かな?なんて思った矢先です。寝室からトイレも遠かったりと、退院してきても大変なことがいろいろあるので解消する必要があります。

父は38歳の時に家を建てているので、そんなこと、思いもしなかったでしょうが、

祖父に廊下幅だけは広く取るように、軒の出は深く取るようにとの助言はあったようです。

助言は正しかったと思います。


50代のみなさんも、80代になった時のことを中心に考える必要はないと思うのです。

20年以上経ったら、また見直しが必要な岐路が来ると思いますし、

正直、安全安心だけを優先しては「優雅に」とか「カッコよく」はならないので。

今まで夢に見た住まいを実現して、その中での豊かな暮らしを満喫していただきたいと思います。

でも、できるだけそこで長く暮らせるように工夫できることはしておきたいですよね。


建築士やコーディネーター、FPがチームとなって取り組みます。
建築士やコーディネーター、FPがチームとなって取り組みます。

では50代のリノベの際は何をどう気をつけておくべき?

①将来の生活を想定して、基本的な準備はしておく

・後から間取りを変えるのはとても大変なので、廊下の広さや、生活動線は先を見越したプランにしておく。

・段差などは可能な限りなくしておく。

・トイレやお風呂のドアの開け方や大きさもよく検討する。

 (上の3つの理由:例えば足の骨をくじいて、一時的に車椅子になったりしても、玄関から寝室、トイレへの移動くらいは対応できると安心です。都心のマンションではなかなか厳しいかもしれませんが。)

・すぐに必要ない手すりは、後からすぐ付けられるように下地のみ入れておく。

 (もしも、付けたい場所に、ビスがしっかりと効く下地がないとクロスやボードを剥がす必要があります。それは結構大掛かりです。下地があればクロスの上から取り付けるだけです。)

・転倒しそうな家具は作り付けにしたり固定できるようにする。

 (地震の時に、家具などの下敷きになるのも怖いのですが、倒れた家具で避難経路を塞がれると、すぐに外に出ることすらできなくなるのです。火災などが怖いですよね。)

・インナーサッシをつけるなどの、省エネ対策などしておく。物価が上がって光熱費も高くなっていきそうですね。断熱性能を高める工事には、補助も出る場合が多いので、しっかりチェックして工事をすれば、その方がお得です。


そのような基本的なことを踏まえておくと、将来の大きな工事やリスクを回避しやすくなります。

どれも、見た目に影響を与えるようなことではありません。

その上で、おしゃれな部材やインテリアを叶えることは十分可能です。


インテリアのイメージボード
インテリアのイメージボード

でも、もっと重要なことがあります。

②今後、どのようなライフスタイルにしていくべきかを明確にする。

・夫婦の距離感をどう取っていくか?

 例えば別な寝室にするのか?それとも寝室は一緒でも、一人になれる書斎や趣味部屋を確保するのか?

 あるいは、ホテルのスイートルームのようにリビングと寝室をワンルーム化して、ダイニングキッチンのみ切り離すか?

 それには、「来客は身内以外ほぼ無いのか、友達がよく来るのか?」にもよりますし、「自炊をするのかしないのか?」にもよります。

 「まだまだ70歳まで仕事するのか?早期リタイアするか」にもよります。

 お一人暮らしだとしても、同様です。

 これからの人生をどう過ごすのかを見える化しないと最適なリノベはプランできないのです。

従来の枠組みに捉われるとこなく、それぞれの理想のライフスタイルにしっくり来る方法を模索した方が良いと思います。要するに、「今の延長上」として考えない方が良いのです。

 「従来の枠組みに捉われるとこなく」・・・これも歳を重ねすぎると柔軟に考えられなくなるので、変化に対応できるうちに考えるのがおすすめです。


カーテンや、造作家具、置き家具などを組み立てる業者さんら。
カーテンや、造作家具、置き家具などを組み立てる業者さんら。

③家のリノベは人生のリノベ

・引っ越しなどが無いと、なかなか押入れの奥の奥のを引っ張り出す気にはなれないものです。

所持品が多いほど、その管理は負担になりますので、納戸や収納は大きければ大きいほど良いというものでもありません。

60代になると、さらに70代になると、管理はどんどん億劫になってしまうと思います。

それに、家族が増えていく30代なら所持品も増えていきますが、50代からは減っていくと考えるのが妥当です。

家をリノベ(改革)するタイミングを、人生のプチ改革、そしてプレ終活と捉えるのはいかがでしょう。

身軽にシンプルに、セカンドライフをデザインするために、まずは不要なものを手放してみるのが大切です。

例えば、奥様に先立たれたご主人は奥様の持っていたものをどうしたら良いのか途方に暮れますし、もしも、そのままご主人も天国にいかれた際には、それらは子供が処分することになるのでしょうが結構辛い作業かなと思います(自分の身に置き換えてそう思います)。子供がいない、もしくは子にも手に負えないとなると他人の手に委ねることになります。それもなんだかなぁ・・・それなら自分でやっておくのが1番気が楽だなぁと、私などは思います。

歳をとると、宝物は「家族」と「思い出」だと思います。なので何でも捨てれば良いとは思いません。思い出の品などはむしろ目に触れるようにしても良いと思います。でも、余分な日用品や、着てないのに勿体無いと言ってとっておくものは自分にも家族にも重荷になるばかりだと思います。



50代になったら、そんなことを少し考えて、リノベに臨んでいただけると良い毎日が送っていただけるようになるのではないかと思います。

今は父が病院から退院して無事家に帰ってきてくれることをひたすら祈りながら、実家を思い浮かべながら、そんなことをお伝えしたくなりました。


oaoのリノベは、まずお客さまの家の所持品の量や、お片づけ方法を収納のプロが確認させていただきます。その上で、建築士やリフォームマネージャーが間取りや段差などを検証します。そして、インテリアデザイナーがインテリアを提案します。ファイナンシャルプランナーが100歳までのマネープランをチェックして、安心してお暮らしいただけるようadpバイスします。ワンストップで、プロがチームでお客さまのリノベをフルサポートいたします。


マンションの住み替えからリノベまで、ご相談ください。対応地域は都区内です。

oao

千代田区九段南2−4−11

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