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部屋の目的と用途を考えてみよう

執筆者の写真: 清水美恵子清水美恵子

更新日:2023年6月15日

こんにちは!ライフオーガナイザー®の清水美恵子です。


前回「日本の住まいと暮らしの変遷」についてのブログを書きました。


日本における住まいと暮らしは、ここ100年の間に大きく変化しています。


日本の和風デザインの住宅は自然と調和した住宅が多く、お庭などを含めて日本文化の美を感じられます。




そんな和風デザインの住まいの特徴として、和室(畳と押入れ)があります。



狭い日本家屋の畳和室では、ひとつの部屋が食卓・居間・子供の遊び場・寝室などマルチに生活のシーンに変えることが可能でした。

奥行きのある押入れは、布団だけでなくいろいろな物がしまえる収納力があります。

布団の上げ下ろしは手間ですが…。


そんな複数の目的が叶う畳和室は、最近のマンションや戸建てでは無くなりつつあります。

実は我が家にも和室はありません。


洋風スタイルの住まいが定着してきた今、ワンルームなどでお暮しの場合以外はLDKと部屋の役割が分かれるようになってきました。

キッチン・ダイニング・リビング・寝室・書斎(仕事部屋)・子供部屋・ウォークインクローゼット・納戸・パントリー(食品庫)などなど。





各部屋の役割はおおまかに分かれていますが、実際の暮らしではその役割が複雑化してきていますし、昔と比べて暮らしに必要な物の種類や量が増えています。


例えば、

・ダイニングテーブルで勉強や仕事をする

・リビングで楽器の演奏をする

・リビングでこどもがおもちゃで遊ぶ

・キッチンでお子さんの学校から持ち帰った手紙の管理をする

・子供部屋で着替えや身支度をする


など、おおよその部屋割りをしていても、そろぞれの部屋の目的が混在しています。

またライフスタイルやライフステージの変化に応じて、増えることも減ることもあります。


コロナ禍では、家族に邪魔されないリモート用のワークスペースが必要になった方もいると思います。


こうして漠然と増えてしまいやすい部屋の目的と用途ですが、曖昧にしていることでそこで使う必要な物の住所(定位置)が定まらなくなったり、何処に片してよいか分からない「とりあえず」なモノが増えてしまいます。





部屋の目的や用途が不明瞭のまま暮らしていると、用途が不明瞭なものが集まってきやすくなるということが起こってしまうのです。


逆に言えば、目的や用途が明確になれば、それ以外のものは適当に置かれなくなります。


何でも詰め込みやすい納戸や押し入れなども、「収納の定位置決め」の前に生活動線を考慮した目的を整理することで整いやすくなりますし、整った状態が維持しやすくなります。



まずは、その部屋やスペースで「何をしたいのか?」「どう過ごしたいのか?」といった目的と用途を整理すことから始めてみてください。


快適な暮らしの為に、「収納場所の適所を考えて欲しい!」というご依頼もいただいております。


どうぞお気軽にoaoにご相談ください。





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