こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの平田純子です。
前回に引き続き、住宅を購入すれば必要となるお金の話です。
前回は、購入時の一時金についてお話ししましたので、
今回は継続的にかかるランニングコストのお話をしたいと思います。
一時金は、購入時に1回だけかかる費用ですが、
ランニングコストは、その名の通り、
その物件に住み続ける限り継続的にかかる費用のため、
20年、30年、40年…と住み続ければ、
積もり積もってそれはそれは大きな金額となります。
住宅購入を検討しているときは、
物件価格や住宅ローンの月々返済額ばかりに意識が行きがちですが、
ランニングコストの費用感もしっかり見極めてのシミュレーションが不可欠です。
ランニングコストの内訳は、主に以下の項目です。
・固定資産税
・火災保険料、地震保険料
(購入物件がマンションのケース)
・管理費
・修繕積立金
・駐車場代(駐輪場代)
・トランクルーム使用料、専用庭(バルコニー)使用料
固定資産税は、立地や物件の総戸数に影響を受け、
一般的には年間10万円台が相場ですが、
都心の立地や億ションなどは、100万円以上かかるケースもあります。
また、戸建ては年数の経過とともに建物の価値が下がるため、
建物部分の固定資産税は年数を経るごとに減額が期待できます。
一方、マンションはその構造上、建物の価値が下がりにくいため、
固定資産税は経年であまり変わりません。
次に管理費に関してですが、
管理は将来のマンションの価値にも直結する大切な問題なので、
軽視はできません。
ただ、マンションを良好な状態に維持することに加え、
管理費が高くなる要素として、
ロビーや共用施設(ジム、来客用宿泊施設)の量やそのグレード、
管理人だけでなくコンシェルジュ機能など、快適度や優雅度に比例します。
そして、修繕積立金については、
高層マンションになるほど高くなる傾向があるようです。
特に、新築マンションは、必要コストについての見た目をよくする狙いで、
販売~数年間は安めに設定されていて、数年後に値上げとなるケースも散見されます。
これらランニングコストは、住宅ローンの支払いが完了した後も継続的にかかります。
年金生活でこれらが大きな負担となることがないか、払い続けることが可能かどうか、
購入時の念入りなシミュレーションが不可欠です。
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